不妊症でお悩みの方で不妊治療を検討したい方はこのBlog記事を期待して下さい。漢方解説をしていきます。
不妊症の病後の経過、生活上の注意*不妊症*不妊治療*漢方解説
予後/生活上の注意
不妊症の研究は日々進歩していて、新しい治療法が次から次へと登場しています。つい3~4年前の知識がどんどん古くなるので、医師の側も常に勉強と研鑽(けんさん)に励んでいないと、遅れをとってしまうほどです。不妊治療は長期にわたることが多いため、患者さんの側でも、ある程度の知識を持って自分の受けている検査や治療がどういうものなのかを、しっかりと把握しておく必要があります。現在、高度生殖医療には自治体で10万円の援助金が5年間(収入に応じ)支給されるようになってます。
関連する病気
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関連する医学情報
月経異常、月経不順
1)月経周期における体調の変化
生理(月経)は、以下の4つの期間に分かれます。そして、その期間特有の体調の変化が起こります。
[1]卵巣の卵胞期(子宮内膜の増殖期)
ストレス、体重の変化により期間が変化します。大体14~20日です。卵胞ホルモン(エストロゲン)という女性ホルモンが分泌され、肌が最もきれいになる時期です。
[2]卵巣の排卵期
2~3日。ちょうど排卵日の頃には、唾液のような粘調なおりものが頸管から分泌され膣内へ流出します。腹痛が1~3日間あります。左右いずれの卵巣から排卵したかわかる女性もいます(排卵は交互に起こる)。そして、この時、3日以内に終了する少量の性器出血を認める場合もあります。以上のおりもの、腹痛、出血はすべて正常(生理的)です。
[3]卵巣の黄体期(子宮内膜の分泌期)
卵巣から卵が排出された部分(排卵)が脳下垂体のLH(luteinizing hormone)により黄色になり、この部分からプロゲステロン(黄体ホルモン)が分泌されます。黄体ホルモンには体温を増加させる作用があるため、基礎体温は排卵直後から上昇します。期間は14日でほぼ一定しています。このホルモンは食欲増進作用もあり、また水分を貯えるため、からだがむくみやすなり、この時期には体重も増えます。その他に以下のような作用があります。
(a)顔のにきび、ふき出物:これらは、この時期黄体ホルモン(これは男性っぽいホルモンですから)により、悪化します。それは正常な反応です。塗り薬(レスタミン軟膏)、ビタミンB1、B2、B5、B6、B12 、C、漢方薬(清上防風湯〈せいじょうぼうふうとう〉等)が有効です。
(b)便秘:黄体ホルモンには腸の動きを抑える作用があるため、生理前は便秘になります。
(c)乳房:生理前はかなり緊満してきます。生理がくると急に緊満感がとれます。中には、乳頭がピリピリして服に触れても飛び上がるほど痛む方もいらっしゃいますが、これも正常範囲です。
[4]月経期
精神的に不安定となります。集中力を欠く、攻撃的になる場合もあります。各人様々ですが、いずれにしても普段より不安定です。
2)生理不順について
月経から排卵日まではストレス、体重の変化などで変わります。例えば、この期間が30日以上になってもその後に排卵があれば(基礎体温が上昇すれば)問題ありません。すなわち、生理が不順だと感じた方は、とにかく基礎体温をつけて下さい(1日や2日ぬけてもかまわない。基礎体温は日々の温度をみるよりも、パターンをみる)。そして、どこかで一度上昇し、その高温期が2週間持続すれば問題ありません。
3)無月経
16歳を過ぎても無月経の場合、原発性無月経といいます。この原因は、先天的、遺伝的原因によるものが多く、妊娠に対する予後は不良です。15~16歳になっても生理がない場合、内分泌が専門の婦人科で受診して下さい。
一方、16歳まで一定期間月経があった後に無月経となった場合、続発性無月経といいます。その原因としては、以下のように臓器別に分かれます。
子宮の月経周期を引き起こしているのは、卵巣から分泌されるホルモンです。月経周期の子宮内膜増殖期、分泌期は、卵巣から分泌されるエストロゲン、プロゲステロンにより、それぞれ制御されています。その卵巣から分泌される2種類のホルモンは、脳下垂体からの卵胞刺激ホルモン(FSH)、黄体化ホルモン(LH)という上位のホルモンにより制御され、さらに脳下垂体の2種類のホルモンは、より上位(総本部)の卵胞刺激ホルモン放出ホルモン(FSH-RH)、黄体形成ホルモン放出ホルモン(LH-RH)という視床下部から分泌されるホルモンにより制御されています。したがって、これらのどこかに異常があれば、続発性無月経となります。
[1]視床下部性無月経
基礎体温は低温相のみ。ホルモンを血液検査で測定することによりわかります。
[2]脳下垂体性無月経
これも無排卵で、基礎体温は低温相のみです。中でも乳汁分泌がある場合は、プロラクチンという乳汁分泌を促進する(排卵は抑制される)ホルモンが、脳下垂体から過剰分泌されています。そして、これを分泌する腫瘍(しゅよう)ができている場合もあります。ホルモン測定(血液検査)、頭部X線写真、MRIなどの検査を受ける必要があります。治療は、まずホルモン療法(パーロデル)、必要なら手術となります。
[3]卵巣性無月経
超音波検査で、卵巣が腫れ、その卵巣内に卵が中途半端に発育している様子をとらえます。次いで、血液検査でホルモン測定(FSHは正常、LHは高値)すれば診断がつきます。治療はホルモン療法となります。
[4]子宮性無月経
子宮自体に異常があるため、妊娠に対する予後は不良です。
[5]生理的無月経
妊娠ということになります。分娩後に授乳中は排卵しないため月経がきません。閉経後は当然無月経になりますが、更年期の2~3年間は時々月経様出血があります。
4)生理時に血液のかたまりが出る
月経の2日目に出るのは、正常範囲です。3日以上続けば頸管ポリープ、子宮内膜ポリープ、粘膜下子宮筋腫、ポリープ状異型腺筋腫などの可能性があります。
5)生理と生理の間に不正出血
ちょうど中間に3日以内に止る出血がある場合は、排卵に伴う出血で異常ありません。これを中間期出血といいます。しかし、判断は医者にさせて下さい。
《Q and A》
Q 13歳で初経があり、4年経った今も生理の間隔が一定ではないのですが大丈夫ですか?
A 初経後5年間は不順でも問題ありません。その後は基礎体温をつけて排卵の有無を確認します。
Q 月経の人工的移動は体に悪影響はありませんか? 具体的にはどうすればいいですか?
A 影響はありません。移動する場合、「ホルモン剤(多くの場合、エストロゲンとプロゲステロンが含まれている。丸い薬という意味でピルという)を服用し続けている間は、子宮内膜がはげない――すなわち、月経がこない。服用し終えた2~3日目に月経がくる」ということがわかっていれば、医師から薬を処方してもらい、自分で使用できるはずです。
予定月経日の3日くらい前から、延長を希望する前の日まで服用します。こうして月経を遅らせる方法がわかりやすいでしょう。
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